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企画展示

第10回企画展 どばしほのか個展
「Bird」
DOBASHI Honoka

​会期:

2026年4月4日土曜日

2026年5月17日日曜日

協力:

 私は幼い頃から、日常的な場面が空想の世界へと切り替わる”スイッチ”のようなものに惹かれています。例えば人形遊びでは、身体は現実にありながらも意識は空想の中に没入し、現実から一時的に離れる感覚があります。このような感覚は、今も日常生活のふとした瞬間に感じることがあります。街路樹の木目がたくさんの目に見えた時、一部の電線にだけ鳥が集まっている時、夜に窓から姿の見えないフクロウの声が聞こえる時など、日常の中で「今ここ」がわずかに歪む瞬間に現れます。
 
 また幼い頃から触れてきたファンタジー小説や映画でも、現実と非現実の境目をまたがるきっかけとなるアイテムが様々登場します。例えば、「ナルニア国物語」では、かくれんぼをしている少女がクローゼットの奥へ進むと、気づけば雪を踏みしめており、その先にはライオンが国を治めるナルニア国が広がっていました。クローゼットの奥に入っていくような、現実と非現実の曖昧で不確かな感覚を、油彩とぬいぐるみ、それらを組み合わせて具現化しています。
 
 この展覧会では、絵画とぬいぐるみの間を行き来するような作品を展示します。絵画は閉じた空間から鑑賞者を空想の世界へと引き込む窓になります。ぬいぐるみは自身が作り上げたキャラクターを投影し、空想の世界へ意識を没入させることのできるアイテムです。そこに見る人それぞれの想像を重ねることで空想と現実の境界を行き来する媒介となります。制作段階での「縫う」という行為においても、自然と意識がその行為に没入し、奇妙な浮遊感を感じることがあります。イメージを視覚的に定着させる絵画と、絵画よりも身体的で親密な没入感を生むぬいぐるみ、これらの要素を組み合わせてインスタレーションとして発表します。裏や影の存在にもぜひ注目してご覧ください。

どばし ほのか DOBASHI Honoka

【経歴】2002年 鳥取県出身
    2025年 成安造形大学美術領域洋画コース 卒業
    2026年 京都市立芸術大学大学院修士課程油画専攻 在籍
【グループ展】
    2025年 第28回岡本太郎現代芸術賞展2025
    2025年 成安造形大学卒業制作展2025 京都市京セラ美術館
    2026年 京都府新鋭選抜展2026 京都文化博物館
【個展】2024年 「生えてきたつくりごと」美術領域選抜個展vol.48 成安造形大学ギャラリーキューブ
    2025年 「あなたが眠りについたころ あの鳥は」京都KUNST ARZT

アート格納庫Mは、第10回企画展として、どばしほのかによる展覧会「Bird」を開催いたします。鳥取県出身のどばしほのかは、日常生活の中で、現実と説明のつかない世界との境界、あるいはその裂け目にふと立たされたときの感覚に着目して作品を制作しています。本展では、絵画とぬいぐるみの間を行き来するような作品を展示します。
【アーティストトーク】
2026年4月5日(日)午後2時~
作家による作品解説
※予約不要ですが入館料は必要です。

過去の企画展

作家よる作品解説
2026年4月5日(日)14:00~
※予約不要ですが入館料は必要です。

アーティストトーク

会期中作品はWebからも購入申し込みができます。

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