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企画展示

第11回企画展 ミシマサオリ個展
「たゆたう想い」
Mishima Saori Exhibition

​会期:

2026年7月25日土曜日

2026年9月13日日曜日

協力:

 初めてミシマサオリの作品を認識したのは、2022年の県展賞を受賞した銅版画「私の世界とあなたの世界」という作品だった。その時の審査員であった私は次のような講評を残している。「…何度もエッチング(腐蝕)作業を重ねて完成した作品は、大胆でしかも繊細な技術に裏打ちされて観る者を惹きつける。これだけの技術力と説得力のある作品に出会えると、審査をしていても嬉しくなってくる。」
 そして翌2023年にも石版画「二人だけの秘密」で県展賞を受賞している。
 彼女の版画家としての経歴と活動の略歴によると、多摩美術大学の絵画学科に入学し、銅版画を専攻する。結婚後、自宅の裏に工房を作り、そこで銅版画とリトグラフを制作する。以後国際展、全国展でも入選を重ねて今に至る、とある。
 初期の作品は人体をモチーフとし、水のイメージが重ね合わせて描かれている。これは彼女の「全ての生命は水に由来している」という考えによるものである。
 出産後、彼女の作品は子どもをモデルに描いたものが多くなり、我が子の小さい頃の記憶を封印して、保存するかのように絵に古びた枠をつけていた。
 また現在の水中シリーズについては、「物が沢山集めてあるのを見ると楽しいし、それが、水の中に誰にも知られずにそのまま保存されていたら面白いと思う。」と語っている。
 意識内か意識外なのか、彼女の中には象徴としての「水」が流れているようだ。ということは、彼女の作品が具象性を持ちながら水中のような抽象世界を感じさせるのは、未来への自由の予感をはらんでいるからだと思えるのだ。 (版画家 生田 眞)

ミシマサオリの世界 …過去・現在から未来へ…

ミシマサオリ MISHIMA Saori

2004年 多摩美術大学絵画学科版画専攻卒業
2008年 ヨセフ・イーザー国際現代版画ビエンナーレ入選(ルーマニア)
2009年 ブルガリア国際蔵書票展入選(ブルガリア)
2013年 レセッドラ国際版画展入選(ブルガリア)
2014年 カダケス国際版画展入選(スペイン)
2021年 アワガミ国際ミニプリント展入選(徳島)
2024年 山本鼎版画大賞展入選(長野)
2025年 南島原セミナリヨ現代版画展入選(長崎)

作家HP http://mishimasaori28.com

現在、地元倉吉で制作を続ける版画家のミシマサオリは、身体や水をはじめ、その時々で興味を持った事をモチーフに、銅版画やリトグラフを作成し、独自の世界観を表現してきました。作品に合わせて技法や素材を模索する中で、新たな表現方法も生まれ、それらを駆使して生み出される繊細で立体感のある作品は、国際展や全国展で入選するなど、高い評価を受けています。今回の展示では、現在取り組んでいる「水中シリーズ」の作品をはじめ、樹脂を用いた立体作品などを展示します。ミシマサオリの豊かな版画の世界を、ぜひご覧ください。

過去の企画展

会期中作品はWebからも購入申し込みができます。

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